「次世代型近未来トマト」とは
岐阜農林高校と連携し、
「次世代型近未来トマト栽培」の
共同研究を行いました。
共同研究用のビニールハウスを自社で開発し、ハウス内には温度・湿度・明るさなどの環境データを記録・蓄積し、
栽培に最適な環境を自動的に作り出します。
がんを防ぐ働きがあるとされる
リコピンの含有量にこだわったトマトを、
最新技術を駆使しながら育てています。
「近未来型ハウス」とは
モノのインターネット(IoT)を活用して
作業を効率化し、
環境に優しい設備で
トマト栽培を目指すハウス。
トマトの成長をカメラモニターにて
24時間365日管理。
環境データやモニタ映像、ハウスの制御は全て
パソコン、スマートフォンから操作可能です。
環境に配慮した設備
「太陽光パネル発電」、「水の濾過・循環システム」などの環境に配慮した設備を導入。
他にもエアコン・ミスト等での自動調整型の室温管理・空調設備、可視化可能な温度、照度、水温、水質、照度、CO2などの環境データを記録し、
栽培に最適な環境を自動的に作り出しています。
風圧耐性ビニールハウス
建設したビニールハウスは、2018年9月に上陸した記録的な台風21号の暴風にも耐えた、風圧耐性の設計です。
「近未来型ハウス」でできること
換気扇制御
換気扇の作動温度を3段階で自由に設定し、ハウス内の温度が設定した基準に達すると自動的に換気扇が動く。(遠隔地から手動で動かすことも可能)
ミスト出力
ハウス内の温度が一定の温度に達した場合、ハウス内の温度を下げるためにミストを噴射し、高速で換気扇を運転させ、熱を排出し、ハウス内の温度を調整する。
LED照明設定
自動でLEDの作動時間を制御でき、最適な成長速度に合わせLEDによる自動調整型の採光をトマトに与える環境を作る。
自動水やり・肥料の散布
曜日や時間を決定し、必要な水分量・肥料を指定したタイミングで与えることができ、トマトの栽培にかかるコストを大幅に削減できる。
取得可能なデータ
気温1分ごと
湿度1分ごと
CO2濃度1分ごと
PH1分ごと
水温1分ごと
外気湿1時間ごと
照度レベル1時間ごと
ハウス室内
の映像リアルタイム
各データをそれぞれの取得時間にあわせてリアルタイムで表示し、且つ10分ごとの平均値データをデータベース化して管理・分析ができます。
開発経緯
昨今、多数の食品や食材に含まれる栄養素が病気に効果があることが証明されてきている中で、高栄養価(高リコピン)のトマトが発癌性の低下の可能性が示されてきているに着目し、リコピンの含有量を高めたトマトを栽培したいと考えたものの、農業の参入には下記のような大きな障壁があります。
-
資金調達
農業に新規参入するには
莫大な投資がかかる -
後継者不足
国内における 担い手不足に
歯止めがかからない -
天候不順・災害
温暖化の影響のほか、近年は
天候不順・災害が多く収穫が不安定 -
IT化の遅れ
労働集約的産業であり、
ITなどの機械的要素が未整備
そこで、IT企業としてのコンピテンシーを十二分に活用し、農業への参入障壁を大きく減らしながら、リコピンの含有量を高めたトマトを栽培できないかと考え、下記の目的・目標を定めました。
-
01
農業をスタートアップする為のシステムを
安価で提供 -
02
安く参入し、高栄養価のトマトを
創るインセンティブで
農業参入者を増加 -
03
IoTを農業に活かす事で
生産性の向上につなげる -
04
得たデータを蓄積する事で
更なる好循環を生む -
05
高リコピントマトによる
生活習慣病の軽減への手助け -
06
トマト栽培を通じ
次世代の農業者の育成
産学連携の実績
岐阜県内の高校と連携し、近未来型のトマト栽培の共同研究をしました。
- 岐阜県立岐阜農林高等学校(研究提携)