第11回

これからのサイエンスネットについて、
社長の想いと、見えているビジョンを伺いました。

「自然環境エネルギー」について、 また「環境ビジネス」についてお聞かせください。

「環境」というものについて、皆が注目していかなくてはいけない時代になってきていると思う。
今までは、技術発展というものがメインで、とにかく自分たちにとって便利なものを作ってきたんですよ。それはすべて、人類にとって利便性を高めるためのもの、つまり時間を短縮するため、同じ24時間という時間をどうやって短くするかということを常に考えてきたんですよ。だから全てにおいてスピードとの戦いということをやってきたんだけど、実はそういうことをやってきたが為に、環境というものについて重点を置かなかったのは事実だと僕は思っています。結果、非常に地球に悪いこと、地球に迷惑をかけるようなことを我々はやってきたんですね。これにストップをかけなければいけない。
多少めんどくさくても、多少時間がかかっても、もう少し地球や環境に対して優しくあるべき。そういったことを、これからは我々が中心となって、産業の中に取り込んでいかないといけないだろうと思います。
環境に対する取り組みを専門化していくことでビジネスになっていくので、そこで初めて環境ビジネスということに重きを置いていこうとしている訳なんです。 僕は昔、環境が大切とはあまり大きく思っていなかったんです。
技術中心の開発をし、エネルギーを沢山使って利便性をはかっていた。でもそれは非常に大きな問題になっています。
そこで、今まで10のエネルギーを使っていたとしたら、9→8→7に減らして、また方向を考えながら技術を開発していくというふうにしていかなければいけないと思っています。

環境に対する想いが変わったきっかけは何ですか?

環境に対する想いが変わったきっかけは何ですか?

やはりそれは原子力でしょう。特に原子力発電の問題ですね。その前からエネルギーについて考えなくてはいけないなと思っていたのですが、やはり原発問題は大きな課題となっているでしょう。
僕はもともと原子力推進派でした。学生時代から原子力は絶対的にいいものだと思っていました。24時間発電するし、そこで化石燃料を使用するわけではなく、長く大きなエネルギーを発生してくれるので、こんないいものはないと思っていましたね。電気の技術を発展させれば物を温めることもできるし、ものすごいスピードで地点間移動もできるし、物質の構造を変えることもできる。そういう意味で、電気の開発がもっともっと進めばいいと思っていました。
僕は電子を中心として、いろんな研究とか開発とかをやってきたんですが、東北の震災で原子力の危険性があまりにも大きかったのを見て、もうそれはダメだなと思ったんです。簡単に言うと、メリットは大きいけど、それ以上にリスクが大きいということが分かったからです。兎にも角にも、地球を考えるようなテクノロジーを生み出す必要性があると思ったんです。
今後はどうなっていくとお考えですか。 環境というのはこれからどんどん広がっていくと思います。それを僕たちが守っていかなくてはならないんです。
特に、我々40代から50代の人たちが真剣になって環境を考えていかなくてはならないと思う。何故なら自由にやってきたから。 40、50、60代の時代の人たちは、恵まれてて、実はふんだんにエネルギーを使ってきたんです。地球の事をあまり考えずに、どんどんエネルギーを使ってきたので、そういった面では、我々は過去を反省して、自分たちがいろんなことを我慢したり、節制したりしてやっていかなくてはならないと思うんですよ。 そこで、個人個人がエネルギーを使わないようにするっていう事も一つかもしれないんですけど、もう一つ、僕は今、自分の能力を使って、今まで10使わなきゃいけなかったエネルギーを半分にするようなテクノロジーを考えようとしています。我々サイエンスネットの考えていること、ユースルパースンのやっていることがそれです。
今後はそういった技術はどんどん増えてくると思います。今まで10使っていたエネルギーを5にする技術、3にする技術、2にする技術というのが増えてくるでしょう。 例えば、電車でも遠くに速く行かせるというのは一つかもしれないけど、もう速さの時代じゃないと思うんだよね。もうスピードより、エネルギーを使わない方に進むんじゃないでしょうか。
今、リニアモーターカーが速いと言われてますが、「それは今の新幹線よりも、もっともっとエネルギーを使いますよ、倍ぐらい使いますよ」って言ったら、リニアはなくなるんじゃないかな。あんなスピードで行ったって仕方ないってなってしまう。だから、1回は乗りたいけど、2回目はそんな速いスピードで行かな くていい。新幹線くらいでいいというふうになってしまうんじゃないかなって思っています。

環境以外で力を入れていきたいことはありますか?

海外との貿易ですね。いろんな人類の能力とか知恵というものを、これからどんどん増やしていこうとすると、世界の人達がある程度の生活レベルまでこないとなかなか知恵って つかないんですね。
極端な言い方ですけど、海外の裸族に近いような人たちの中で、やっぱり天才ってあまり生まれないと思っているんですよ。それなりに頭のいい人は出てくるとは思うんだけど、ある程度のレベルのものがあってやっと上のステップにいくんですね。ということは“モノ”を見ていなきゃだめなんですよ。
例えば、その人達が初めて新幹線を見て、興味を示し、新幹線の構造を勉強すると、もっとすごい技術的なものを開発する人になると思うんです。ということは、そういった世界各国の人達が、ある程度の生活水準のレベルまで上がってこないと、なかなか知恵ってつかないんです。だから、我々のこの生活レベル、この水準っていうのを、輸出もしていかないといけないんですよ。そうすると貿易もどんどん発展したり、国と国との国交もスムーズになっていくと思うんですね。必ず発展していくと思うんですよ。
いろんな意味で、いろんなことが起こる。 その一躍を担う為に、今、僕はいろんな海外の人達と交流しています。そんな中でいろんな貿易が生まれると思うんですよ。
例えば、日本にある、使ってた人もいると思うけど、蓋がいくつもある、とある有名な筆箱があるんだけど、それを使ったことある人っていうのは、実はごく一部なんですよ。これが、まだ学校もないような国の子達がその筆箱を見たら、まず欲しい、使いたいってなるんですよ。そして、その筆箱に興味を持ち、いろんな知恵がついてくるんですよ。それは、絶対的に世界人類の発展につながっていくんです。
いろんなモノをいろんな人に届けるという貿易がこれから発展していくと思うので、そういう分野をやっていきたいと思います。

社員に対する“想い”をお聞かせください。

社員に対する“想い”をお聞かせください

“想い”ってあんまり無いよね。想いっていうか、社員に対して特別どうのこうのっていうのは無いよね。 何故かと言うと、ちょっと誤解を与えるかもしれないけど、僕は言いたいことを言うし、思ったことはぶつけてるんですよね。それが一番良いことだ思っています。
でもそこで、社員は特別とか、社員は僕とは違う、社員は社員、要するに給料だけ払って使えばいいやという考えだったら、文句も言わないかもしれないし、別に社員への成長っていうのもあまり期待しないかもしれない。
成長っていうのは2つあって、「人間的成長」と「会社的成長」。おそらく仲間でなければ、会社的な成長だけ願えばいいんですよ。要するに会社にとってプラスになる子だけ育てればいいんですよ。でも僕はそうじゃなくて、人間的にも成長して欲しいので、思ったことはやっぱり言うし、社員にも特別にせず言います。
今は、副社長達に話してそこから僕の想いを皆に伝えてますけど、基本的に私は、特別な想いが逆に無い。 普通の人として接するから。例えば、町でタバコ捨てる人を見たら、「ちょっと、タバコ捨てるなよ」って言います。間違ってるでしょって。これを特に40、50、60代の人がやってたら、本当に僕は腹が立つ。だから、ちゃんと伝える。
一般の人に対しても、社員に対してもそうなんだけど、分け隔てなく、言いたいことは言わせてもらう。だけどそこには、自分の為ってのはあまり無い。自分が良くなる為には怒らない。叱らない。自分がカッコいいことをしたいが為に、社員に対して要求はしない。
この世の中を守るために、ここを何とかする為に、あなた達が基礎的なことを学んで頂く為に、僕はどんどんものを言う。そういったことを僕は心がけて思っています。

今後サイエンスネットのチームになりたい人たちへのメッセージをお願いします。

今後サイエンスネットのチームになりたい人たちへのメッセージをお願いします

チームというのは、分け隔たり無いんですよ。あなた達に、どういう人と仲良くなりたい?って聞いたときに「自分の持ってないものを持ってる人と仲良くなりたい」って言いますよね。この人のどこに魅力を感じますか?って言ったら「僕に持ってないものを彼は持っている」って言いますよね。 同じなんですよ、僕もやっぱり近づいてきてほしいのは「僕に無いものを持ってる人」です。
例えば、僕なんかはガサツなんで繊細さを持ってるとか、人間らしいとか、僕が気付かないような所をすごくよく気付くとか、適当な僕なんかより一生懸命生きてる子達とか、そういう人たちは本当に仲間になりたいって思うんです。だから、決して必要なものは学力でもないし、能力でもなんでもないんですよ。「人に持ってないものを、自分は一部でも持ってる」それでいいんですよ。そこに自信を持ってほしいんです。別に相手がどう見てるかなんて関係ないんです。
自分が信じる道をやっていけば、磁石のように人はついてくるんですよ。NとN、SとSだったら弾くでしょ。でも違うもの同士、NとSだったらくっつくでしょ。それと同じなんですよ。皆もそれぞれ、違うものをもっている人たちが集まってくる。それが僕は楽しいなと思います。同じ能力を持った人たちがいなくていいと思います。
そして、もう一つ、今僕は51歳です。今、若い子をどんどんうちの会社に入れると同時に、僕より年上の人たちがこの会社に集まってきて欲しいなと思っています。だから、今うちにいるアドバイザーというのは、65歳の方です。今どんどんいろんな年上の方にアプローチをかけて、うちの会社になんらかの関係を持ってもらおうと思ってます。
私も若輩者ですから、いろいろアドバイスをして頂いて、まだまだ勉強しなくてはならないので、そういうところを育てていただこうかなと思っています。その能力をまた、あなた達に託していきたいと思っています。

話は変わって・・・社長自身が今一番大切にしていることなどがあればお聞かせください。

創業時に使用したNEC PC-9821Xa7
創業時に使用したNEC PC-9821Xa7

大切にしてることいっぱいありますね。この会社の仲間は確実に大切にしてるでしょ。それから家族も大切にするでしょ。友達も大切にするでしょ。大切なことはいっぱいありますよ。でも、大切の尺度っていうのは、人それぞれなんですよ。
例えばこのパソコン、実は古すぎて使えないんです。これ言ってみればただのゴミなんです。でも、私にとっては大切なんです。ここから始まったから。
この会社をやるときに一番最初に買ったマシンなんです。原点なんです。つまり大事なのは何が大切かということより、何かを大切にする気持ちを持つことなんです。それにはまず、自分を大切にすることが、絶対的条件だと思います。
自分を大切にしないと、他の人や物を大切にすることはできない。これは絶対忘れないで欲しいです。
だけど自分を大切にする=我を通す、我を立てる、ではありません。社会貢献をするため、人に尽くすために僕達は生かされているんです。
自分も大切にし、その上で社会貢献しないと、恩恵を受ける人が受けられない。 だから自分を一番大切にして下さい。

 

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