第09回

前回から3話連続
お客様に愛される企業・グローバル化を目指す企業としての〝how-to〟
連続企画で紹介させていただきます

更新予定内容
前編 グローバル化を目指す企業として必要な姿勢と要素
中編 企業としての体力。基礎力の重要性
後編 かけがえのない「もの」を守り育て、継承する

後編  かけがえのない〝もの〟を守り育て、継承する。

過去2回、第7回・第8回のインタビューでは、「グローバル化も含め、サイエンスネットが力強く成長していくために何が必要か?」という切り口を中心に話を進めていきました。
それを踏まえた上で、今回はサイエンスネットが目指す理想のIT産業像、人・自然とITの良い関係づくりについて、深井社長の考えや理念をうかがいたいと思います。

製品ひとつひとつに心を注ぎ込む お客様から愛されるIT商品づくりの原点

Q. 連続3回企画の最終回です。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、深井社長はどこに重心を置いてサイエンスネットが事業展開を進めていくべきであるか、と考えられているか。その点に関してご説明いただけますでしょうか。

製品ひとつひとつに心を注ぎ込む お客様から愛されるIT商品づくりの原点

A. 重心の置き場所は間違いなく〝心〟です。それぞれの商品の中に〝心〟を入れてください。私は従業員にそう言い続けています。
IT産業は一見、無機質な製品を産出する業種だと思われがちですが、実際はまったく違います。
ITには、命と命、心と心などを繋ぐジョイントのような役割を果たす使命があります。
皆さんは、現在のネットワークの範囲が人間社会に限らず、地球上ならほぼ百パーセント。更には近距離の宇宙にまで広がりを持ちはじめていることをご存知だと思います。
止まることなく拡大を続けるITの広がりは、もはや宇宙もその範疇であり、その(ITの)影響下に含まれる生命体や物体(もちろん宇宙もひとつの大きな生命体だと思うのですが…)の存在そのものの根源に影響する非常に重要な部分へのリンクが日増しに多くなっていると思うのです。
であるからこそ、従業員全員が全身全霊でITの現場でのものづくり(仕事)に臨む。私はそうでなくてはならないと思います。

エコロジーとITの良い関係

Q. 話は別の方向に向き、漠然とした質問になりますが、エコロジーに対して、今後どのようにしていこうか、という社長の考えを伺えますでしょうか。

エコロジーとITの良い関係

A. エコプロジェクトというものは、企業として考え、取り組んでいかなければならないものだと、当然の事柄として認識しています。
それを我々の会社の中で考えた場合、考えられる手段は、一般家庭などでよく口にされる「使用するエネルギー量を減らす」という、どちらかと言えば〝節約型〟のものでもなく、また、化石燃料から風力や太陽光発電などでエネルギーを確保する〝置換型〟のものでもないと思います。
では、「企業として、まずしなければならないエコとはどのようなものか?」と考えた場合、それは従業員を含めたエコロジーだと思います。
そのスタイルを挙げてみますと、ひとつは、

  • いかに労働時間を減らすか。
  • 労働時間を減らしても品質を低下させないように作業の効率化を図る。

という手法であり、もうひとつ思い浮かぶのは、

  • いかにITを利用してエネルギーを有効利用して地球環境の保全に結びつけるか。

ということを考えていかなければならないと思います。
そしてもうひとつ、ITとは関係なく、我々がやっていかなくてはならないと思うのが、

  • 現在進行形の環境破壊の停止。(環境破壊の可能性も含めて)
  • すでに破壊されてしまった環境の復元。
  • 広い意味での本来あるべき地球資源、地球の財産の復興。

これらは会社をあげての〝無償の社会貢献〟という形で取り組まなければならないと思います。

3Rの促進を妨げるものとは

Q. では次の質問です。
(Reduce=減らす/Reuse=再使用/Recycle=再資源化) エコロジーを進めていく上で、現在の社会で障害になっていると考えられるものはないでしょうか? また、そのマイナス要素があるとすれば、それを是正するためには何が必要だと思われますか?

3Rの促進を妨げるものとは

A. 私が今、皆さんに提言したいのは、快適・安全・安心などと〝仕分け〟が行われていますが、そこで目をつけて欲しいのが、中間搾取が多すぎる日本の政治や社会の構造の見直しです。
例えば、家電製品や中古車を買い替えたり、廃棄処分する上で、その処理費用を惜しむために不法投棄が頻発しているのが現状です。しかし、予算が乏しい発展途上国などに目を向けると、その必要性から中古でいいので手に入れたい、もっと言うと、そのアイテムはお金を出しても欲しい(買い取りたい)ということが多くあります。
なのに、今の日本の仕組み、行政の保護下にある天下り団体が何をしているのかと言うと、〝各種リサイクル法〟などという理由を設けて、まず我々から不用品を奪い取り、他に転売して利益を得ている。あるいは無駄な個所に国家予算の一部を投入している、という国民として実に腹立たしい現状があるのです。 海外には「お金を出しても買いたい」というマーケットがあるというのにです。
そんな整合性のない、時代劇の悪代官のような、一部の不道徳な者だけが私腹を肥やす大間違いのものの流れを維持するのではなく、そんな間違った構図は取り 去って、自然に流れるままにリユースする構図に置き換えて保護すれば、それだけで環境問題は解決や改善に向けて大きく前進すると思います。そういう社会環境の充実に力を注ぐことこそ本来政治に課せられているものだと思います。
法律の定めるところに準拠し、我々はこのような考えで環境保護、エコロジーに関連する改革を進めていかなくてはならないと思います。

自然な経済の流れが豊かな活動の原動力となる

Q. せっかくのエコロジーに役立つ〝お客〟だった…。
ウラジオストックなどから貨物船で中古車を買い付けに来るロシアの業者が、日本の規制による締め付けで、 最近はやりにくくなってきた現状があります。しかし、そこにあるのは、日本の産業を保護するという偽りの仮面を被った政治の姿であり、その結果として懸念 されるのは、国際競争力失っていく、国際市場を失っていく日本の行く末です。
高いところから低い所へ滞ることなく流れていくのが本来の経済の法則であり、それを変な形に矯正すると、世界規模で物事を考えた場合、流れの澱んだエリアが出てくるのではないかと思うのですがいかがでしょうか?

自然な経済の流れが豊かな活動の原動力となる

A. その通りだと思います。水のように流れていくのが経済です。 なのにこの日本は何をやっていると思われますか?
日本はその流れの中に〝経済のダム〟をいくつもこしらえ、流れを堰き止めています。
経済のダム事業により自国の経済を我がもののようにコントロールしようとしているから間違いが起こるのです。
もちろん、大水が出たときに堤防が切れるのを 防ぐような、ショック・アブソーバー(shock absorber)的な経済の仕組みは必要ですが、それ以上のものは必要ではない、もっと強く言えば、今のような無駄な個所に特定の人、特定の組織だけが潤う目的だけで設置された〝ダム〟は、日本の経済が元気であるためには、あってはならないものだと思います。 環境保護、エコロジーには時間と体力、そしてある程度の経済力が必要です。
こんな間違いだらけの経済システムを続けていると、日本の希望ある将来はないと危惧します。

 

ページの先頭へ